加治丘陵お宝巡り
柔らかな新芽が芽吹き、うきうきする季節となりました!4月はスミレを巡って歩きます。
ナガバノスミレサイシンやアオイスミレは終わってしまいましたが、
加治丘陵ではこれからたくさんのスミレと出会えます。
タチツボスミレ
最もよく見かけるスミレ。葉の付け根に深裂した托葉(たくよう)があるのが特徴です。(中央あたりに見えます。)
ニオイタチツボスミレ
タチツボスミレと距(きょ)がちがいます。花の紫も濃くて「パンダ顔」だそうです。(喜多村さん説)
フモトスミレ
小さいスミレですが、葉っぱが凝っていてすてき。
よく見るととても美人!
見分け方は、葉っぱを裏返せば一目瞭然です。
マキノスミレ
高尾山にあるそうですが、このあたりでは加治丘陵にしかない貴重なもの。
雑種になりやすいということです。
貴重なので群生地をロープで囲い保護しています。
スミレ
普通のスミレです。かわいさは変わりません。
園芸種のスミレ
ニワスミレと呼ぶ人もいますが、
繁殖力が高いのか、今どんどん増えています。
スミレは「日当たりの良いところが好き」というイメージですが、実は違います。
花が咲くまでは(冬の間)、よく日が当たっていても、花が終わったら日陰になる方が良いようです。だから極端に周辺の草刈りをしてしまうと絶えてしまうのです。
これから葉が茂り、木陰をつくってくれる、乾燥からも守ってくれる、こうした木(桜)の根元にたくさん群生しています。
また、こんな道の脇もお好きなようです。
踏まれたり、刈られたり、道幅を広げられたり、舗装されたりしやすいところですね。
危ない!危ない!…とってもひやひやしてしまいます。
道の脇が好きな植物は、ラン類をはじめ、けっこうあります。(「際」「境目」には生き物の種が多いといわれています。)
人が通れるスペースがあれば、あとは少しは茂みになっていた方が良いようです。
こんなところにもいました!!これはぜったい踏まれてしまいます!(しかもマキノスミレ!)
観察会では、名前を覚えるだけでなく、その植物の生活のサイクルや好きなものなど、ずっといられる環境も覚えて欲しいと思っています。
「去年あったけど、今年はなくなっちゃった。」最近の観察会ではよく口にする言葉。
自然のことをもっと知って、みんなで知恵を出し合い、未来の子供達に繋いでいかなくてはならないと、私達は思っています。
加治丘陵でのお楽しみは、ここ「やまがらテラス」での昼食タイム。
なんかとっても遠くに来た気分!どこかの高原かしら…!?
豊かな林の中で、あなたも素敵なひとときを過ごしてみませんか?
観察会はどなたでも参加できます。
(次回5月11日)
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