みんなで考える!大森調節池の自然

大森調節池の自然は林だけではなく、調節池の池自体も生物にとって貴重な環境となっています。魚類や昆虫たちの繁殖地にもなっているのはもちろん、植物でいえば、絶滅危惧種のタコノアシやミクリなども見つかっています。入間市では数少ない湿地の一つなのです。

来年度、池の浚渫(底に溜まった土砂ざらえ。水が湧くので深くは掘れません。)を予定している飯能県土整備事務所の担当の方から、生き物になるべく影響を与えない方法を探りたい、と相談の申し出があり、2月4日、不老川流域川づくり市民の会の方も交え、話し合いが行われました。

貯水量確保に影響を与えない程度に、アカガエルの産卵地や魚の隠れ場所がある岸辺と樹木を残したり、植物の生息場所の一部を堀残す、あるいは土壌の移動をするなど、知恵を出しあいました。

こういった相談もなく、どんどん計画と工事を進めてしまうことは普通に行われています。市民サイドとの話し合いを持つことは、一手間かかることですし、工事や計画の際“自然への配慮”の項目があっても、その意味は分かっていないか、無視されがち。飯能県土では今までの話し合いを通して、大森調節池の自然を理解し、なるべく配慮を行いたいという姿勢が窺われます。池の拡張計画も話し合いによって、林部分を残す別の方法を検討して頂いたという経緯がありました。

どんな開発も、ちょっと考えを巡らせば、生き物たちにも配慮のある方法が見つかるものです。生き物や植物が減るということは、将来的に人間にも良いことはもたらさないことでしょう。私達は自然の恩恵なしには生きられないのですから。

二週間後の2月20日午後2時から、両者が現地に集まり池の中を歩きながら、工事の仕方や残す植物などを検討していきます。興味のある方、是非来てみませんか?(池といっても今は水路が若干あるていどに涸れていますので、普通の長靴で歩けます。)

埼玉県生態系保護協会入間支部

今朝 あなたは どんな鳥の声を聞きましたか?  どんな虫を見かけましたか?  たくさんの生きもの達と一緒に暮らせる入間の街にしたいと考えています。

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